寅さんの回想記

スポーツや映画を中心に投稿します。

2016年12月のブログ記事

  • (第31作)旅と女と寅次郎

    (第31作)旅と女と寅次郎(第31作)旅と女と寅次郎 •(都はるみ);<公開83.07>ひょんなことから、天下のスターと逃避行。 寅次郎には、夢のような旅でございました。 はるみ「とっても楽しかった寅さん」 寅さん「せめてあと2、3日ありゃもっともっと楽しいめ見させてやれたのにな」  はるみ「でも... 続きをみる

  • (第30作)花も嵐も寅次郎

    (田中裕子);<公開82.12> 今作品は、48作中、動員数で三番目の2282000人、配収15億2000万で一番の作品、 マドンナは田中裕子で派手さは無いがしっとりしたいい女で二枚目の三郎青年(沢田研二)との恋のお話。  まずとらやで、まつたけ騒動が始まり、おじちゃんに「出て行ってくれ」と言われ... 続きをみる

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  • (第29作)あじさいの恋

    (いしだあゆみ);<公開82.08> この作品はいしだあゆみを艶かしく撮った(顔の表情の変化や足のアップなど素晴らしい!) 山田洋次監督の演出もさることながら、京都の人間国宝の陶芸家を演じた片岡仁左衛門と寅さんとのやり取りが絶妙で、 感心しました。歌舞伎界の大御所である片岡仁左衛門に寅さんが芝居の... 続きをみる

  • (第28作)寅次郎紙風船

    (第28作)寅次郎紙風船 (音無美紀子);<公開81.12> 全体的に物悲しさが漂っている印象が強い。冒頭の同窓会の騒動や、死病にとりつかれた老香具師とその貧しい生活風景、 その未亡人との儚い恋愛オチのようだがオチになってない就職試験の結果など、 見ていてつらくなるようなエピソードが山を成している... 続きをみる

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  • (第27作)浪花の恋の寅次郎

    (第27作)浪花の恋の寅次郎 (松坂慶子);<公開81.08> 寅さんシリーズとしては標準的な出来の作品ですが、よく見ると「とらや」の人々のアンサンブルが絶妙で、 横顔や後ろ姿でもしっかり演技しているのには感心しました。 後のゴクミシリーズでは主役となる満男役の吉岡秀隆もこの作品から登場です。 マ... 続きをみる

  • (第26作)寅次郎かもめ歌

    (伊藤蘭);<公開80.12>;(リクエスト第5位) 後の「学校」シリーズにつながっているのだろう、定時制高校の様子がメインテーマとして据えられているので、 いつもの寅の失恋話とは一味違う作品になっているが、伊藤蘭の熱演もあり、シリーズ中期の佳作と呼んで差し支えない。 ちなみに満男役の中村はやと氏... 続きをみる

  • (第25作)ハイビスカスの花

    (浅岡ルリ子)<公開80.08>(リクエスト第1位)  第25作目をリニューアルした特別編で,寅 はリリーのことをこう言う「オレとこの女は生まれたときから運命の赤い糸で結ばれているんだよ、なあリリー」 今回のマドンナは浅丘ルリ子。過去の名シーンが登場するほか、CG合成した寅さんなどが登場。 浅丘ル... 続きをみる

  • (第24作)寅次郎春の夢

    (香川京子);<公開79.12> 今作品には、アメリカ人のゲストが出演してます寅さんと同じ、鞄一つ持つて、ビタミン剤のセールスで、 儲からない役です、今の日本人が無くしかけている人情に、ふれて一騒動もおきます。  寅さんが振られる時は、寅さんのほうが察して、じっと耐えて、黙って去る旅に出るけれど、... 続きをみる

  • (第23作)翔んでる寅次郎

    (桃井かおり);<公開79.08 > 桃井かおりほど、マドンナが似合わない女優もいないだろう。 このキャスティングの時点で負けであるが、「男はつらいよ」の並々ならぬ底力は、 それを様々なエピソードと作劇術を駆使して補強し、作品のレベルをかつがつ及第点にまで上げてしまったことでも分かる。 序盤と結尾... 続きをみる

  • (第22作)噂の寅次郎

    (第22作)噂の寅次郎 (大原麗子);<公開78.12 > 志村喬演じる博の父は、寅さんシリーズに登場する度に印象的なシーンを見せてくれますが、 今回の、旅の途中の宿で人生の無常を「今昔物語」の一話で語るシーンもとても良かったです。 泉ピン子は出番が3回しか無かったものの、とらやを訪ねて来るシーン... 続きをみる

  • (第21作)わが道をゆく

    (木の実ナナ);<公開78.08 > レビューに失恋三連発男に、寅の発作的な改心、寅の恋愛話と盛りだくさんの内容で、楽しい。 シリーズ中でも指折りの大作といえるのではないか。 茶の間でとらやのみんながそれぞれの抱いていた夢を語るところや、 レビューが終わって誰もいない観客席で放心して座っている寅と... 続きをみる

  • (第20作)寅次郎頑張れ

    (藤村志保);<公開77.12 >今年はマジメにやるぜ、なあ、さくら!寅さん20作目の大奮闘! 中村雅俊と大竹しのぶが出演していますが、若くて初々しいのに好感が持てます。 二人を結びつけようと寅さんが指南するが矢張り裏目に! 奥手の中村雅俊が昭和50年台初頭の純朴青年をよく体現しています。 二人が... 続きをみる

  • (第19作)寅次郎と殿様

    (第19作)寅次郎と殿様 (真野饗子);<公開77.08 > ボケ老人と紙一重の殿様を大真面目に演じる嵐寛寿郎のおかしさ(亡くなる3年前の作品です!)と、 表向きは従順だが、裏では要領良く立ち回っているであろうと思われる執事吉田の三木のり平の怪演で、 マドンナの真野響子がすっかり霞んでしまった作品... 続きをみる

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  • (第18作)寅次郎純情詩集

    (京マチ子);<公開76.12 >寅さんがホラまたホの字。新春にひらく高嶺の花。二輪!美しい母娘との出逢い!久びさ車寅次郎の青春譜! 寅さんシリーズはどの作品にも味わいがありますが、この「純情 詩集」も忘れ難い。旅の一座に歓迎される寅さんも貫禄十分。その 一座が演じる芝居でのセリフ「人間はどうして... 続きをみる

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  • (第17作)夕焼け小焼け

    (第17作)夕焼け小焼け (太地喜和子);<公開76.07 > 寅さんシリーズでこれが一番好きだ。とにかく出てくる人が皆それぞれいい。ストーリーがいい。  気乗りしない様子で市内を案内されていた日本画の巨匠(宇野重吉)が、寅さんと再会し、車の窓から 乗り出して浮かべるあの笑顔。 観ているこちらまで... 続きをみる

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  • (第16作)葛飾立志篇

    (樫山文枝);<公開75.12 > 清新さが溢れた名作。恋愛というよりも、ギャグのネタとしてしか機能していないように見えて、 実は深く考えさせる内容を込めた「学問」騒動の方に重点が置かれているので、ジメジメしたところがほとんどない。 多分シリーズ中唯一、寅が正月も家にいるとさくらに話すところや、大... 続きをみる

  • 映画;(第15作)寅次郎相合傘

    (浅岡ルリ子); 「男はつらいよ」って若い人は観ませんねぇ。 「笑い」の基準が最近はドライな方向に行っていて「寅さん」は正反対ですからね。  この作品に関していえば映画『冒険者』を思わせる(男2・女1)の旅シーン、「万年筆」を「万年ペン」と言う寅さんのセリフのセンス、素晴らしいです。 なぜ初期~中... 続きをみる

  • 映画(第14作)寅次郎子守唄

    (十朱幸代);<公開74.12> 赤ん坊を連れて帰ったり、十朱幸代の健康的な明るさなど、見所が多すぎるくらい詰まったいい作品だが、 一番好きなのは、寅さんが上條恒彦演ずる貧乏青年の家に行く場面。塩をなめて酒を飲んだり、 本当に貧乏そのものなのだ。確かに昔はこういう時代もあったのだ。寅さんの態度は悪... 続きをみる

  • (第13作)寅次郎恋やつれ

    (第13作)寅次郎恋やつれ (吉永小百合);<公開74.08 > マドンナ吉永の二回目の登場だが、彼女と再会するまでの騒動が無類に愉快で楽しい。 旅先での他愛もない話を聞かせるいわゆる「寅のアリア」が絶妙で、何回見ても(聴いても)飽きない。 マドンナ登場以降は、第9作と似たようなやりとりが待ってい... 続きをみる

  • (第12作)男はつらいよ「私の寅さん」

    (第12作)男はつらいよ「私の寅さん」 (岸恵子);<公開73.12> <お笑い下さいまし、味噌汁に米の飯じゃなきゃ喰った気のしねえこの男が、 フランスパンを召し上がるお方に、恋をしてしまったのでございます> あらすじ・・・とらや一家が九州旅行へ出発する前日、寅さんが帰って来た。 隠しだてされムク... 続きをみる

  • (第11作)寅次郎わすれな草

    (第11作)寅次郎わすれな草 浅岡ルリ子 ;<公開73.08 >ほら、逢っている時は何とも思わねえけど分かれた後で妙に、思い出すひとがいますね。そういう女でしたよ、あれは。 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 出演: 渥美清, 浅丘ルリ子 監督: 山田洋次 浅丘ルリ子演じるリリー3部作の第1作。 (浅丘... 続きをみる

  • (第10作)寅次郎夢枕

    (第10作)寅次郎夢枕 (八千草薫);<公開72.12 > シリーズ4作目。 このシリーズは最初の5作が一括りになっていて、3作目と4作目が山田洋次以外の監督になっています。 今作は、小林俊一氏です。本作の特徴は、葛飾柴又の町内の人達との関わりが大きな要素になっています。 さくらさんが今回も登場シ... 続きをみる

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  • (第9作)男はつらいよ「柴又慕情」

    (第9作)男はつらいよ「柴又慕情」 (吉永小百合);<公開72.08 >ほら見なよ、あの雲が誘うのよ、それだけのことよ。 世間的には大人気らしいのだが、個人的には吉永小百合に親しみも畏敬の念も抱かない。マドンナとしても、 それほど光っているとは思えない。むしろ珍重すべきは二代目おいちゃんの松村達雄... 続きをみる

  • (第8作)寅次郎恋歌

    (第8作)寅次郎恋歌 (池内淳子);<公開71.11>さくら、なくんじゃねえ、兄ちゃんはこれで幸せなんだよ。 シリーズ第8作。 親子の絆をベースに話が進む。旅芸一座とのやりとりから始まるのが実に良い。 旅先での粋な寅さんから一転故郷に舞い戻って庶民に溶け込めず再び旅へ。博の母親が亡くなってお通夜の... 続きをみる

  • (第7作)男はつらいよ「奮闘篇」

    (第7作)男はつらいよ「奮闘篇」 (榊原るみ);<公開71.04>夏になったら鳴きながら、必ず帰ってくる、あの燕さえも、故郷恋しを、唄っているのでございます。 シリーズ第7作。 いよいよ松竹映画の金看板となって、山田洋次=渥美清のコンビが冒険を試みたと感じている作品。 マドンナ役の榊原るみは、知的... 続きをみる

  • (第6作)男はつらいよ「純情篇」

    (第6作)男はつらいよ「純情篇」 若尾文子);<公開83.07>思い起こせば旧年は、恥ずかしきことの数々、玄界灘波音を聞くにつけ、思い出すのは故郷柴又の春でございます、未練な寅とお笑い下さいまし。 あらすじ~長崎で出戻り女とその父の愛情あるやりとりを聞いた 寅さんは、故郷の柴又が恋しくなった。 そ... 続きをみる

  • 第5作男はつらいよ「望郷篇」

    第5作男はつらいよ「望郷篇」 (長山藍子);<公開70.08>渡り鳥でも古巣はあるさ!男。寅さん故郷恋し! 寅さんファンの方必見のシリーズ第5作。山田洋次監督は、 34作目に違和感を覚え、この作品のメガホンをとったといわれている。 私なりに山田監督の意図したものは、寅さんと葛飾柴又「とらや」の均等... 続きをみる

  • (第4作)新.男はつらいよ

    (第4作)新.男はつらいよ (栗原小巻);<公開70.02> 3作目と4作目が山田洋次以外の監督になっています。 今作は、小林俊一氏です。本作の特徴は、葛飾柴又の町内の人達との関わりが大きな要素になっています。 さくらさんが今回も登場シーンが少なくなっています。その反面、町内の人やタコ社長の工場の... 続きをみる

  • (第3作)フーテンの寅

    (第3作)フーテンの寅 (新珠三千代);<公開70.01 > 男はつらいよ第3作。シリーズ初のお正月映画として登場した作品でもあります。マドンナ役は新珠三千代。 旅館の女将がよく似合います。監督が森崎東に代わっています。この作品は前半が寅さんの縁談、後半が旅先のエピソードです。 1~2作目が故郷に... 続きをみる

  • (第2作)続.男はつらいよ

    (第2作)続.男はつらいよ (佐藤オリエ) ;<公開69.11> 男はつらいよ第2作。第一作目から何と3ヶ月足らずで作られた続編。マドンナ役は佐藤オリエ。 東野英治郎扮する寅さんの恩師の娘として登場します。この作品は寅さんが未だ見ぬ「瞼の母」を探すエピソードです。 葛飾と京都で物語が進みます。寅さ... 続きをみる

  • 映画(第1作)男はつらいよ

    (第1作)男はつらいよ (光本幸子) <公開69.08 >本作は第一弾として、監督、役者、スタッフの作り手の熱気が強く伝わってくる作品なのである。 妹のさくら(倍賞千恵子)、義弟のヒロシ(前田吟)が若く驚いた。 また彼らのなれ初めも、本作の縦軸として展開され楽しめた。 印象的なシーンは、ヒロシと反... 続きをみる