寅さんの回想記

スポーツや映画を中心に投稿します。

2016年5月のブログ記事

  • (第29作)あじさいの恋

    (いしだあゆみ);<公開82.08> この作品はいしだあゆみを艶かしく撮った(顔の表情の変化や足のアップなど素晴らしい!) 山田洋次監督の演出もさることながら、京都の人間国宝の陶芸家を演じた片岡仁左衛門と寅さんとのやり取りが絶妙で、 感心しました。歌舞伎界の大御所である片岡仁左衛門に寅さんが芝居の... 続きをみる

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  • 男はつらいよ (第28作)寅次郎紙風船

    (音無美紀子);<公開81.12> 全体的に物悲しさが漂っている印象が強い。冒頭の同窓会の騒動や、死病にとりつかれた老香具師とその貧しい生活風景、 その未亡人との儚い恋愛……、オチのようだがオチになってない就職試験の結果など、 見ていてつらくなるようなエピソードが山を成している。明るさをふりまくの... 続きをみる

  • 男はつらい(第27作)浪花の恋の寅次郎

    (松坂慶子);<公開81.08> 寅さんシリーズとしては標準的な出来の作品ですが、よく見ると「とらや」の人々のアンサンブルが絶妙で、 横顔や後ろ姿でもしっかり演技しているのには感心しました。 後のゴクミシリーズでは主役となる満男役の吉岡秀隆もこの作品から登場です。 マドンナの松坂慶子は当時20代半... 続きをみる

  • 男はつらいよ(第26作)寅次郎かもめ歌

    (伊藤蘭);<公開80.12>;(リクエスト第5位) 後の「学校」シリーズにつながっているのだろう、定時制高校の様子がメインテーマとして据えられているので、 いつもの寅の失恋話とは一味違う作品になっているが、伊藤蘭の熱演もあり、シリーズ中期の佳作と呼んで差し支えない。 ちなみに満男役の中村はやと氏... 続きをみる

  • 男はつらいよ(第25作)ハイビスカスの花

    (浅岡ルリ子)<公開80.08>(リクエスト第1位) 第25作目をリニューアルした特別編で,寅はリリーのことをこう言う「オレとこの女は生まれたときから運命の赤い糸で結ばれているんだよ、なあリリー」 今回のマドンナは浅丘ルリ子。過去の名シーンが登場するほか、CG合成した寅さんなどが登場。 浅丘ルリ子... 続きをみる

  • (第24作)寅次郎春の夢

    (香川京子);<公開79.12> 今作品には、アメリカ人のゲストが出演してます寅さんと同じ、鞄一つ持つて、ビタミン剤のセールスで、 儲からない役です、今の日本人が無くしかけている人情に、ふれて一騒動もおきます。  寅さんが振られる時は、寅さんのほうが察して、じっと耐えて、黙って去る旅に出るけれど、... 続きをみる

  • (第23作)翔んでる寅次郎

    (桃井かおり);<公開79.08 > 桃井かおりほど、マドンナが似合わない女優もいないだろう。 このキャスティングの時点で負けであるが、「男はつらいよ」の並々ならぬ底力は、 それを様々なエピソードと作劇術を駆使して補強し、作品のレベルをかつがつ及第点にまで上げてしまったことでも分かる。 序盤と結尾... 続きをみる

  • (第21作)わが道をゆく

    ( 木の実ナナ);<公開78.08 > レビューに失恋三連発男に、寅の発作的な改心、寅の恋愛話と盛りだくさんの内容で、楽しい。 シリーズ中でも指折りの大作といえるのではないか。 茶の間でとらやのみんながそれぞれの抱いていた夢を語るところや、 レビューが終わって誰もいない観客席で放心して座っている寅... 続きをみる

  • (第22作)噂の寅次郎

    (大原麗子);<公開78.12 > 志村喬演じる博の父は、寅さんシリーズに登場する度に印象的なシーンを見せてくれますが、 今回の、旅の途中の宿で人生の無常を「今昔物語」の一話で語るシーンもとても良かったです。 泉ピン子は出番が3回しか無かったものの、とらやを訪ねて来るシーンには爆笑!一方、大原麗子... 続きをみる

  • 男はつらいよ(第20作)わが道をゆく

    (藤村志保);<公開77.12 >今年はマジメにやるぜ、なあ、さくら!寅さん20作目の大奮闘! 中村雅俊と大竹しのぶが出演していますが、若くて初々しいのに好感が持てます。 二人を結びつけようと寅さんが指南するが矢張り裏目に! 奥手の中村雅俊が昭和50年台初頭の純朴青年をよく体現しています。 二人が... 続きをみる

  • 男はつらいよ(第19作)寅次郎と殿様

    (真野饗子);<公開77.08 > ボケ老人と紙一重の殿様を大真面目に演じる嵐寛寿郎のおかしさ(亡くなる3年前の作品です!)と、 表向きは従順だが、裏では要領良く立ち回っているであろうと思われる執事吉田の三木のり平の怪演で、 マドンナの真野響子がすっかり霞んでしまった作品ですが、楽しめます。 夢の... 続きをみる

  • (第18作)寅次郎純情詩集

    (京マチ子);<公開76.12 >寅さんがホラまたホの字。新春にひらく高嶺の花。二輪!美しい母娘との出逢い!久びさ車寅次郎の青春譜! 寅さんシリーズはどの作品にも味わいがありますが、この「純情 詩集」も忘れ難い。旅の一座に歓迎される寅さんも貫禄十分。その 一座が演じる芝居でのセリフ「人間はどうして... 続きをみる

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  • (第17作)夕焼け小焼け

    (太地喜和子);<公開76.07 > 寅さんシリーズでこれが一番好きだ。とにかく出てくる人が皆それぞれいい。ストーリーがいい。 気乗りしない様子で市内を案内されていた日本画の巨匠(宇野重吉)が、寅さんと再会し、車の窓から 乗り出して浮かべるあの笑顔。観ているこちらまで「遭えてよかった」と嬉しくなっ... 続きをみる

  • (第16作)葛飾立志篇

    (第16作)葛飾立志篇 (樫山文枝);<公開75.12 > 清新さが溢れた名作。恋愛というよりも、ギャグのネタとしてしか機能していないように見えて、 実は深く考えさせる内容を込めた「学問」騒動の方に重点が置かれているので、ジメジメしたところがほとんどない。 多分シリーズ中唯一、寅が正月も家にいると... 続きをみる

  • 志は、気の師なり。─孟子

    志は、気の師なり。─孟子 ☆目標が定まれば、精神が充実して、気力が出てきます。まずは、やる気がみなぎるような目標を立てましょう。 •長い目で見れば人生にはムダがない。 ─本田宗一郎(実業家) ☆どんな経験も、後々必ず役に立ちます。 •だまされる人よりも、だます人のほうが数十倍苦しいさ。地獄に落ちる... 続きをみる

  • 奥の細道;松尾 芭蕉(まつお ばしょう)

     松尾 芭蕉(まつお ばしょう、寛永21年(1644年) - 元禄7年10月12日(1694年11月28日))は、現在の三重県伊賀市出身の江戸時代前期の俳諧師。幼名は金作。通称は藤七郎、忠右衛門、甚七郎。名は宗房。俳号としては初め実名宗房を、次いで桃青、芭蕉(はせを)と改めた。蕉風と呼ばれる芸術性... 続きをみる

  • 芋神様、三たび食糧難を救う

     〜芋神様、三たび食糧難を救う〜 天明・天保の飢饉の際、幕張から広まった甘藷により多くの民衆の命が救われました。 幕張の地で甘藷栽培を成功に導いた蘭学者・青木昆陽は、芋神様になりました。 戦後の食糧難の中、人々は東京から幕張に訪れ、甘藷と着物を交換して飢えをしのぎました。 そして今、幕張の地域ブロ... 続きをみる

  • 弘法大師(こうぼうだいし)

    空海(くうかい、宝亀5年(774年) - 承和2年3月21日 (旧暦)(835年4月22日))は、平安時代初期の僧。弘法大師(こうぼうだいし)の諡号(921年、醍醐天皇による)で知られる真言宗の開祖である。俗名は佐伯 眞魚(さえき の まお(まな))。日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、日本仏... 続きをみる

  • 般若心経解説

    ◆漢訳 (玄奘三蔵訳を元にした流布本)  ぶっせつまかはんにゃはらみたしんぎょう  仏説摩訶般若波羅蜜多心経 かんじざいぼさつ ぎょう じんはんにゃはらみったじ しょう けんごうんかいくう 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空   どいっさいくやく しゃりし しきふいくう くうふいしき し... 続きをみる

  • 古典文学散歩(1)

    古典文学散歩   孟子(もうし 紀元前372年 - 紀元前289年)は戦国時代中国の儒学者。[鄒](現在の山東省鄒城市)の人で、 儒教では孔子に次いで重要な人物であり、そのため儒教は別名「孔孟の教え」とも呼ばれる。性善説を主張し、仁義による王道を伝える。 その母が孟子を育てた時の話が有名である。最... 続きをみる

  • 【論語に学ぶ~政治とは】

       孔子 生年月日:紀元前551年 出身地:魯 死没:紀元前479年 著書:礼記、論語 孔子は、春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖。 氏は孔、諱は丘、字は仲尼。孔子とは尊称である。論語に学ぶ 【論語に学ぶ~政治とは】 •    孔子は、国と国民をより良くしたいという思いが強かったので、論... 続きをみる

  • 闘がん記特集(1)

    千葉大医学部付属病院へ ●経過の見通しと治療 肝臓癌は、米国では腫瘍が末期になって発見されることが多いため、生存率は高くありません。 日本のように、定期的なスクリーニングによる早期発見例が多い地域では生存率は高くなっています。 腫瘍が小さく手術で切除できた人では、術後の経過は良好な場合があります。... 続きをみる

  • (第16作)葛飾立志篇

    (第16作)葛飾立志篇 (樫山文枝);<公開75.12 > 清新さが溢れた名作。恋愛というよりも、ギャグのネタとしてしか機能していないように見えて、 実は深く考えさせる内容を込めた「学問」騒動の方に重点が置かれているので、ジメジメしたところがほとんどない。 多分シリーズ中唯一、寅が正月も家にいると... 続きをみる

  • (第15作)寅次郎相合傘

    (第15作)寅次郎相合傘 (浅岡ルリ子);<公開75.08 > 「男はつらいよ」って若い人は観ませんねぇ。「笑い」の基準が最近はドライな方向に行っていて「寅さん」は正反対ですからね。 この作品に関していえば映画『冒険者』を思わせる(男2・女1)の旅シーン、「万年筆」を「万年ペン」と言う寅さんのセリ... 続きをみる

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  • (第14作)寅次郎子守唄

    (第14作)寅次郎子守唄 (十朱幸代);<公開74.12> 赤ん坊を連れて帰ったり、十朱幸代の健康的な明るさなど、見所が多すぎるくらい詰まったいい作品だが、 一番好きなのは、寅さんが上條恒彦演ずる貧乏青年の家に行く場面。塩をなめて酒を飲んだり、 本当に貧乏そのものなのだ。確かに昔はこういう時代もあ... 続きをみる

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  • (第13作)寅次郎恋やつれ

    (第13作)寅次郎恋やつれ (吉永小百合);<公開74.08 > マドンナ吉永の二回目の登場だが、彼女と再会するまでの騒動が無類に愉快で楽しい。 旅先での他愛もない話を聞かせるいわゆる「寅のアリア」が絶妙で、何回見ても(聴いても)飽きない。 マドンナ登場以降は、第9作と似たようなやりとりが待ってい... 続きをみる

  • (第12作)男はつらいよ「私の寅さん」

    (第12作)男はつらいよ「私の寅さん」 (岸恵子);<公開73.12> < お笑い下さいまし、味噌汁に米の飯じゃなきゃ喰った気のしねえこの男が、 フランスパンを召し上がるお方に、恋をしてしまったのでございます>あらすじ・・・とらや一家が九州旅行へ出発する前日、寅さんが帰って来た。 隠しだてされムク... 続きをみる

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  • 第11作)寅次郎わすれな草

    第11作)寅次郎わすれな草 浅岡ルリ子 ;<公開73.08 >ほら、逢っている時は何とも思わねえけど分かれた後で妙に、思い出すひとがいますね。 そういう女でしたよ、あれは。 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 出演: 渥美清, 浅丘ルリ子 監督: 山田洋次 浅丘ルリ子演じるリリー3部作の第1作。 (浅丘... 続きをみる

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  • 人生受難時代

    (千葉大学医学部付属病院) 1940年1月、幼少期2歳頃に自宅スチームで、左足熱傷(満州) 1952年6月3日、福岡県篠栗町教職員病院にて実父は肺結核病死(享年42歳;) 1953年7月、中学2年の頃帰校途中、河川溺死未然事故(福岡) 1957年2月、高校1年の頃、冬山登山遭難未然事故(長野) 1... 続きをみる

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  • 脱北の体験は、忘れることが出来ない。

    終戦の日を私は現在の北朝鮮海州の国民学校の一年生で迎えた。 翌年の4月、親子4人で決死の逃避行を続けて、帰国した。 当時、父は中学の教師で、兵隊姿で帰宅して間もなく、日本人家族は寺に集結して、引き揚げまで集団生活したことを記憶している。  旧ソ連兵が土足で踏み込んで来て、めぼしいい物をすべて持ち去... 続きをみる

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  • ●東日本大震災(2011年(平成23)3月11日午後2時46分)

    2011年(平成23)3月11日午後2時46分ごろに発生した東北地方太平洋沖地震によってもたらされた大災害。地震の規模はM(マグニチュード)9.0で気象庁観測史上最大の地震となった。宮城県北部で震度7を記録したほか、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の各県で震度6強から6弱を観測した。... 続きをみる

  • (第10作)寅次郎夢枕

    (第10作)寅次郎夢枕 (八千草薫);<公開72.12 > シリーズ4作目。 このシリーズは最初の5作が一括りになっていて、3作目と4作目が山田洋次以外の監督になっています。 今作は、小林俊一氏です。本作の特徴は、葛飾柴又の町内の人達との関わりが大きな要素になっています。 さくらさんが今回も登場シ... 続きをみる

  • (第9作)男はつらいよ「柴又慕情」

    (第9作)男はつらいよ「柴又慕情」 (吉永小百合);<公開72.08 >ほら見なよ、あの雲が誘うのよ、それだけのことよ。 世間的には大人気らしいのだが、個人的には吉永小百合に親しみも畏敬の念も抱かない。 マドンナとしても、 それほど光っているとは思えない。 むしろ珍重すべきは二代目おいちゃんの松村... 続きをみる

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  • (第25作)ハイビスカスの花

    (第25作)ハイビスカスの花 (浅岡ルリ子)<公開80.08>(リクエスト第1位) 第25作目をリニューアルした特別編で,寅はリリーのことをこう言う「オレとこの女は生まれたときから運命の赤い糸で結ばれているんだよ、なあリリー」 今回のマドンナは浅丘ルリ子。過去の名シーンが登場するほか、CG合成した... 続きをみる

  • 第7作)男はつらいよ「奮闘篇」

    第7作)男はつらいよ「奮闘篇」 (榊原るみ);<公開71.04>夏になったら鳴きながら、必ず帰ってくる、あの燕さえも、故郷恋しを、唄っているのでございます。   シリーズ第7作。 いよいよ松竹映画の金看板となって、山田洋次=渥美清のコンビが冒険を試みたと感じている作品。 マドンナ役の榊原るみは、知... 続きをみる

  • (第8作)寅次郎恋歌

    (第8作)寅次郎恋歌 (池内淳子);<公開71.11>さくら、なくんじゃねえ、兄ちゃんはこれで幸せなんだよ。 シリーズ第8作。 親子の絆をベースに話が進む。旅芸一座とのやりとりから始まるのが実に良い。 旅先での粋な寅さんから一転故郷に舞い戻って庶民に溶け込めず再び旅へ。 博の母親が亡くなってお通夜... 続きをみる

  • 第6作)男はつらいよ「純情篇」

    第6作)男はつらいよ「純情篇」 若尾文子);<公開83.07>思い起こせば旧年は、恥ずかしきことの数々、玄界灘波音を聞くにつけ、思い出すのは故郷柴又の春でございます、未練な寅とお笑い下さいまし。 あらすじ~長崎で出戻り女とその父の愛情あるやりとりを聞いた 寅さんは、故郷の柴又が恋しくなった。 その... 続きをみる

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